2010年02月24日(水)
邦楽ジャーナル2月号に掲載
2010年邦楽ジャーナル2月号に掲載
DVD『女流義太夫 人間国宝 竹本駒之助~ひらかな盛衰記より神崎揚屋の段』を紹介していただいています。
2010年02月22日(月)
読売新聞夕刊で、橋本治さんが「女流義太夫の魅力を語る記事」が掲載
2010年(平成22年)2月22日(月) 読売新聞夕刊で、橋本治さんが「女流義太夫の魅力を語る記事」が掲載。
【以下記事】
作家、橋本治氏がプロデュースしたDVD「女流義太夫 人間国宝 竹本駒之助~ひらかな盛衰記より神崎揚屋の段」が発売された。解説者として出演もした橋本氏に、女流義太夫の魅力を聞いた。(多葉田聡)
伝統芸についての著作も多いが、女流義太夫を初めて聞いたのは4年前。「義太夫は男がやるもの」と思っていたが、三味線の鶴沢寛也が主催した会で駒之助の語りを聞き、「本当にびっくりした」という。
「駒之助さんは文楽の太夫もできるが、基本は素浄瑠璃。人形に頼らないから、語りがストレートに迫ってきて、絵が見える」
だが、女流義太夫は今、「やる人より観客の方が少ないかもしれない」厳しい状況。広く親しんでもらおうと、義太夫を音楽として楽しむ会を寛也と共に開き、解説役を買って出た。今回のDVDは、その延長だ。
「義太夫も音楽だから、慣れないと良いも悪いもないが、近代になって学者が研究を始めてから難しくしてしまった。ある程度下地ができると、体の中で良さが爆発する瞬間がある」
「ひらかな盛衰記」は源平の合戦が題材。収録した「神崎揚屋の段」では、合戦に出ようとする梶原源太が、恋人で遊女の梅ヶ枝に預けた鎧を取りに行くが、梅ヶ枝は源太が廓に通う金を作るため質に入れていた。鎧がないと出陣できないため、困った梅ヶ枝は伝説の鐘に見立てて手水鉢をたたく。すると、廓の2階から小判が降ってくる。
実は小判は源太の母がまいたもので、梅ヶ枝と姉の敵討ちが絡むなど物語は複雑だが、核心はおとぎ話だと橋本氏は言う。腰元から身を落としても絶望せず、源太に恋する梅ヶ枝は「お姫様」。勘当され、梅ヶ枝に頼る源太は生活力のない「王子様」という解釈だ。
「物語は矛盾だらけだが、おとぎ話だと思えば許せる。
今なら原稿をチェックする編集者や校閲者がいるが、昔の作者は幸いです」
恋に夢中な二人の描かれ方も、江戸時代独特の人間観に根ざしていると見る。
「人は恋をするとバカになるという認識は多分、地球上で最初に江戸時代の日本人が見いだした。
西洋人はそういう考え方をしないから『ロミオとジュリエット』のような悲劇を作れる」
色男として描かれる源太は今時の「草食系男子」という指摘も、氏ならでは。
「いい男は昔から皆、草食系。自分から何もしない。肉食系は、やぼな悪党。草食が正しい美学なんです」
音楽性豊かな義太夫と目からウロコの解説。2度びっくりのDVDだ。
発売元はジェイブイディー(電話:03-3409-9920)
(2010年2月22日 読売新聞)
2010年02月12日(金)
朝日新聞夕刊に紀尾井人形浄瑠璃の記事掲載
2010年(平成2年)2月12日(金)
朝日新聞夕刊に紀尾井人形浄瑠璃の記事掲載。
女流義太夫、人形と共演 母の切なさ 語りに込める
【以下記事】
女流義太夫が文楽の人形遣いと共演する舞台「女流義太夫の新たな世界」が23、24の両日、東京・紀尾井小ホールで上演される。人形浄瑠璃文楽の根本は「一に大夫(語り)、二に三味線、三に人形」とされる。大夫はいわば人形浄瑠璃の統括者だ。それを女性の義太夫語りと三味線に担わせるのが眼目といえる。
出演する語りの竹本綾之助は「男性の芸に少しでも近づけるように精進している」と話す。一方、三味線の鶴澤寛也は「女性の身体を通した表現になるので、おのずから別物」という。人形が入ることは特別に意識しないようだ。「義太夫節を、ひとつながりの演奏のように聞こえるように弾くことに集中する」と寛也。
2人が演奏するのは「傾城(けいせい)阿波の鳴門・十郎兵衛住家」。綾之助は「40年ほど前、師匠とかけあいで語った思い出の作品。我が子に自分が母だと名乗れない女性の切なさ、苦しさを少しでも伝えられれば」と話す。
両日とも午後2時、午後6時半開演。ほかに「妹背山(いもせやま)婦女(おんな)庭訓(ていきん)・道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)」など。吉田文雀、吉田和生、吉田玉女、竹本駒之助、竹本土佐恵、鶴澤駒治らも出演。6千円。電話03-3237-0061(ホール)
(米原範彦)
2010年02月06日(土)
雑誌「ミセス」3月号にも登場
2010年(平成22年)2月6日発売:『清野恵里子のきもの随想』コーナー
130-131ページで、またまたすばらしい着物を着せていただいています。
160亀甲の結城紬に、龍村平蔵の丸帯。わお。
2010年02月05日(金)
日経新聞朝刊に紀尾井人形浄瑠璃の記事掲載
2010年(平成22年)2月5日(金)日経新聞朝刊に紀尾井人形浄瑠璃の記事掲載
綾之助師と寛也が取材を受けました。
2010年01月25日(月)
読売新聞夕刊に紀尾井人形浄瑠璃の記事掲載
2010年1月25日(月)読売新聞夕刊に紀尾井人形浄瑠璃の記事掲載
綾之助師・寛也の写真入りです。
2010年01月15日(金)
奏楽堂「橋本治と共に女流義太夫を楽しむ会」DVD発売!
奏楽堂「橋本治と共に女流義太夫を楽しむ会」DVD発売!3990円(税込)
橋本治プロデュース『女流義太夫 人間国宝 竹本駒之助~ひらかな盛衰記より神崎揚屋の段』
出演:竹本駒之助・鶴澤寛也・鶴澤津賀寿
2009年7月10日、旧奏楽堂でのライブ演奏+橋本治さんのお話です!
寛也が駒之助師を弾かせていただいてる初のDVD!橋本さんのお話もばっちり入っています。ぜひぜひどうぞ~♪
演芸場公演のロビーなどでも販売予定。
”軽い女”梅ケ枝(千鳥)と”何も考えない男”(梶原源太)の恋人夫婦の物語。
橋本治の「目からウロコ」の読み解きと、人間国宝・竹本駒之助の至芸をお楽しみ下さい!
作家・橋本治プロデュースによる古典芸能DVD第二弾。現代における女流義太夫のトップにして重要無形文化財各個認定保持者(人間国宝)、竹本駒之助(たけもとこまのすけ)の高度な表現を上野・旧奏楽堂にて収録。
第一部の橋本治によるお話しコーナーでは、奥深い知識から紡ぎ出される絶妙の解説が観客を沸かせる。ユーモアたっぷりで語られる時代背景の説明や登場人物の心理描写は、古典芸能初心者にも大変に解りやすいものになっている。
第二部では竹本駒之助による「ひらかな盛衰記」より神崎揚屋の段」が演奏される。その声量と細やかな表現技法は満場の観客の心に染みいる至高の名演となっている。鶴澤寛也、鶴澤津賀寿の重厚な太棹の響きも見逃せない。
※小冊子(橋本治による女流義太夫解説、インタビュー竹本駒之助師に聞く、床本、水野悠子氏による解説テキスト)付き。
ご注文は
[email protected] 03-3409-9920 代引き発送します
(送料、代引き手数料無料。消費税当社負担なので3800円です)
お名前、お電話番号、ご住所をお伝え下さい。迅速に発送します
2010年01月07日(木)
雑誌「ミセス」2月号に登場
2010年1月7日発売:雑誌「ミセス」2月号に登場
『清野恵里子のきもの随想』コーナーで、すばらしい着物を着せていただいてます。久米島紬。
2010年01月05日(火)
聖教新聞に取材記事掲載
2010年1月5日(火)聖教新聞に取材記事掲載されました。
あけましておめでとうございます。本年もご贔屓おひきたてのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今年はなんでも先先やって、余裕をもって生きていきたいと思っております。それとチャンスがあれば、直島でタレルの光の壁や、杉本博司さんの護王神社(模型はギャラリー小柳で拝見)をみたいなあと思っています。
2009年12月25日(金)
『中央公論Adagio』18号表紙で、大谷崎と共演???
2009年12月25日(金)発行
『中央公論Adagio』18号表紙で、大谷崎と共演???
都営地下鉄各駅(106駅中101駅)においてあるフリーペーパー(無料の冊子)です。
駅でもらってねー。人形制作・写真はもちろん石塚公昭さん。
HPはこちら:
http://www.kimiaki.net/
※おいてない駅は、三田線「目黒」「白金台」「白金高輪」 浅草線「押上」 新宿線「新宿」
2009年12月22日(火)
「人間国宝 女流義太夫 竹本駒之助の世界(11枚組)」が芸術祭優秀賞を受賞!
平成21年度(第64回)文化庁芸術祭の受賞者が発表され、参加作品部門内のレコード部門で、弊財団の作品「人間国宝 女流義太夫 竹本駒之助の世界(11枚組)」が優秀賞を受賞いたしました。
本作は、女流義太夫(浄瑠璃)の人間国宝、竹本駒之助が、広いレパートリーのなかから10の場面を厳選し、2006年8月から2年間をかけて録音した、自身の芸の集大成ともいえるCD全集です。
義太夫節は江戸時代に人形浄瑠璃文楽や歌舞伎という演劇の場を中心に発展しました。しかし、女性はどちらに出ることも許されていませんでした。そこで、江戸中期に座敷で弾き語りをしたのが女流義太夫の始まりです。以来、一貫して、浄瑠璃と太棹三味線のみによる「素浄瑠璃」という形で芸が継承されましたが、文楽での人形のような視覚的要素が無いことで、女流義太夫ではかえって語りの表現の探究が独自の深化を遂げたという側面があります。
竹本駒之助は人形浄瑠璃の盛んな淡路島で生まれ、早くから義太夫節の才能を顕しました。後に人間国宝となる文楽の太夫、四世竹本越路大夫(1913-2002)に特別に入門を許されて厳しい稽古に耐え、「お前が男だったら......」と嘆かせるほどに認められ、その真髄を継承するに至りました。さらに女流義太夫ならではの語りに磨きをかけ、声量の豊かさ、すぐれた人間描写、芸の深さなど、男女を超えて現代の義太夫節の最高峰の一人と称されています。
本作は、近年円熟味を加えるとともにますますエネルギッシュな竹本駒之助の至芸を記録し、その魅力を広く伝えたいという意図で制作したものです。なかでもCD6からCD11まではライブ録音、および公開録音で収録されており、聴衆を前にした緊張感と臨場感のあふれる渾身の語りに接することができます。
女流義太夫での個人全集は本作が初となり、全段(各44分から95分)をすべて一人で語りきった、まさに義太夫アルバムの歴史的金字塔といえるものです。
また、本作の解説書は、B5変形判104頁という大部のものとなっています。収録作品全10段の詞章、あらすじ、解説、語注を掲載しておりますが、詞章は、トータルで9時間40分にも及ぶ竹本駒之助の語りを、できるだけ忠実に文字に起こすことを試みています。義太夫では情景も登場人物もすべて一人で語られていますが、セリフが誰のものであるかわかるように、今回は解説者独自の工夫によって、台本形式で表記しています。鑑賞の助けになるだけでなく、竹本駒之助が伝承する詞章の記録資料としても、たいへん価値が高いものとなっております。
人間国宝 女流義太夫 竹本駒之助の世界(11枚組)
http://search.japo-net.or.jp/item.php?id=VZCG-8408
平成21年度(第64回)文化庁芸術祭の決定について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/geijutsusai/pdf/21_geijutsusai.pdf
2009年11月11日(水)
邦楽のひととき(NHK-FM)
『妹背山婦女庭訓』金殿の段
竹本越京、鶴澤寛也
越京姉の会(京の会)でつとめさせていただいたものを、時間の都合でカット版で収録。
10月17日(土)23時20分 女流義太夫者三味線の重鎮でいらした、豊澤源平師匠(尼崎市在住)が99歳でお亡くなりになりました。寛也は大阪時代はもちろん、東京に戻ってからも色々とお世話になりました。師匠は子供の頃から三味線が好きで好きで、食事をしながら横に三味線を置いて弾いていたというくらいでいらしたそうです。明治の香のするとてもすてきな三味線をお弾きになられました。合掌。
【毎日新聞訃報】
豊沢源平さん99歳(とよざわ・げんぺい<本名・植畑楢長=うえはた・ならちょう>女流義太夫三味線)17日、肺炎のため死去。葬儀は19日午後0時45分、兵庫県尼崎市西長洲町3の7の7の阪神平安祭典会館。喪主は長男長春(おさはる)さん。女流義太夫界の最長老。
2009年07月27日(月)
東京成徳大学レクチャー2
先々週に引き続いての講義。今回は太夫の竹本越孝さんにご協力いただきました。まず金丸先生の得意技「異類婚のお話」「親子の別れ」のあと、柳の木の精と人間との結婚と、夫婦親子のお別れの話でもある『卅三間堂棟由来』平太郎住家より木遺音頭の段・を短縮版にて演奏。演奏前に、これから演奏するところからいくつかピックアップして、「情景をあらわす」とか「泣き方」とか「詞の語りわけ」とか説明演奏。これは好評でした~。
2009年07月24日(金)
週刊金曜日7月24日号に「橋本治と共に女流義太夫を楽しむ会」のルポが掲載
週刊金曜日7月24日号に「橋本治と共に女流義太夫を楽しむ会」のルポが載りました。P47です。
2009年07月23日(木)
平成21年度教員免許状更新講習・伝統芸能にみる日本のこころ
国立劇場にて。昨年にひきつづき義太夫体験講座のお手伝いで、「木遣り音頭の段」を。浄瑠璃指導は土佐恵先生。女義計4組が4クラスに分かれての講座でした。学校の先生がたというのは、とにかく人の話をきちんと聞いて真面目に実践されるので、短時間でもそれらしくなるのがすごいなあと思います。
2009年07月17日(金)
「義太夫節保存会」のメンバーとさせていただきました
7月17日(金)付けで「義太夫節保存会」のメンバーとさせていただき、『重要無形文化財・総合指定保持者』となりました。もちろんコクホウではありません(あたりまえ(≧∀≦))ある先輩のだんなさまは、妻がコクホウになったか?!ととっても驚かれたそうです~。大阪の姉弟子・寛輔姉はじめ、東京勢では津賀寿さん駒治さんも一緒に。
2009年07月13日(月)
東京成徳大学レクチャー1
日本伝統文化学科・寛也が姉(姐?)と慕う金丸和子先生の授業で、「三味線のお話」。昨年の授業、卒業式のミニイベントに引き続き3回目のおじゃまです。学生さんが熱心で、義太夫三味線体験も楽しそうに(足や指は痛そうに)やってくれました。再来週は越孝さんと一緒に、解説・演奏など。
2009年07月04日(土)
「考える人・2009年夏号」(新潮社)・内田樹先生の『日本の身体』コーナーにインタビューが掲載
7月4日発売の「考える人・2009年夏号」(新潮社)・内田樹先生の『日本の身体』コーナーにインタビューが掲載されました!1,400円。ぜひどうぞ。橋本治さんの連載『浄瑠璃を読む・本朝廿四孝 』もあります。
※「7月10日橋本治と共に女流義太夫を楽しむ会」のロビーでも販売いたします。