飯田にはいくつもアマチュアの人形浄瑠璃の座があって、市の予算による講習会もあり、太夫は土佐恵師匠・三味線は私の姉弟子寛輔姉さんが指導に行ってます。飯田だけでなく長野県はそういった芸能活動が今でも盛ん。今回3ヶ所の公演、どこでもとっても受けがよかったです。

車人形さんとは数年前に八王子市立中学校回りの『東海道中膝栗毛』でよくご一緒していて、体育館で卓球台に布をかぶせて山台（演奏のとき乗る高い台）に仕立てたものの上で演奏したこともある。がたがたしてちょっとこわい。校長先生が控え室に挨拶にみえるような中学（ほとんどなかった）は、生徒も挨拶もちゃんとして観劇態度もいい。態度のよくない学校なんか、演奏中こともあろうに先生が生徒と談笑してるしー。睨んで、いや、じーっと見てやったけど気づかず。寝てるのは全然構わないのですがお喋りには困ってしまいます。

このたびの新口村の肩衣は、黒地に細かい桜の花びらが雪のように散ってます。新口村の情景そのまま・・・。肩衣・袴は普通太夫の持ち物で（今回は越京さんが誂えた）、演目によって色々と工夫を凝らすわけです。

着物の反物一反から、肩衣が3枚取れる。しゃれた着物から作り直す場合もあります。もちろん師匠や昔なさっていたアマチュアさんのが回ってくることもあり。この頃はあまりど派手なものでなくしっとり上品系が多いですが、ここだけの話、寛也はど派手系も大好き！なかなか着せてもらえないけど。