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大 中 小 ※ピンク文字の公演に寛也は出演しておりません
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GINZAで楽しむ女流義太夫の世界~七夕LIVE
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女流義太夫定期演奏会
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八重洲座 女流義太夫の世界 Vol.7
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GINZAで楽しむ女流義太夫の世界~七夕LIVE
公演日程 2006年07月07日(金)
演目内容 対談
船曳建夫(東京大学大学院教授・文化人類学)×鶴澤寛也

演奏『妹背山婦女庭訓』杉酒屋の段
竹本越孝、鶴澤寛也
会場 カフェ・チューン
TEL:03-3563-5501
会場住所 中央区銀座1−7−7 銀座ポーラビル1F
料金 3,000円(茶菓つき)
お問い合わせ ポーラミュージアムアネックス
コメント 【時間】
対談、演奏:18時半~19時半
茶話タイム:19時半~20時

ポーラ恒例七夕ライヴに寛也登場。『杉酒屋』は珍しく七夕のお話の出てくる浄瑠璃。求馬(もとめ・男です)を巡るお美輪と橘姫の恋の鞘当。とても分かり易く楽しい曲です。残念ながら寛也は経験値が低く、男を取り合ったことも男に取り合われたこともなし。しかし芸は想像力ですからそれを駆使してあいつとめます。

船曳先生( http://www.bk1.co.jp/author.asp?authorid=110001813000000 )は寛也憧れの男性のお1人。バレエ・芝居(歌舞伎からポツドールまで!)もお詳しくお茶も嗜まれるし着物モデルも。交遊範囲も学者歌舞伎役者から文楽の芸人、林真理子さん檀ふみさんなどなど恐ろしく広くていらっしゃいます。

しかも学生時代からの反骨精神はがっちりキープなさっていて、憲法問題でも「あんな風に表明しちゃってだいじょぶですか?」と心配するほど。先生曰く「いまのところネットで中傷されるくらいです」。寛也とは文楽の故・竹本緑大夫さんのご縁。そうそう船曳先生と橋本治さんは東大歌舞伎研究会仲間!

演奏後、出演者との茶話タイムがあります。
後日談

定員オーバーのご来場、ありがとうございました!船曳先生のお話は縦横無尽に楽しく広がり、ご自分のお稽古なさっていらっしゃる河東節のことから未来の伝統芸能の可能性について、また学生時代にバイトをなさっていた国立劇場の大道具方のことにいたるまであっという間の30分。

続く30分弱の演奏時間は「短すぎる!」の声もあれば、カットせず一段聞けて満足だし、あの場所でドリンクつきなのだからいいのではという感想も。いろんな場所でいろんな形のイベントが増えている昨今、まあ世間にはあまり知られてない義太夫なのですから、どうしたら楽しさを知っていただけるかよくよく考えていこうと思っています。

何ヶ月も前から準備に取り掛かってくださったポーラミュージアムアネックスの方々、駆けつけてくださったポーラ鈴木社長(ご自分でチケット買って1人で八重洲座も来ちゃう、すごいフットワークの軽い方)にも感謝いたします。そうそう、先月の横浜の講演を聞いて申し込んでくださった方が何人もいらして、しかも「とてもよかったー!」とお帰りになったのがすごく嬉しかった。下手な講演でも一所懸命やった甲斐がありました。

女流義太夫定期演奏会
公演日程 2006年07月19日(水)
時間 開演18:30〜
演目内容 『桂川連理柵』六角堂の段
竹本綾之助、竹本土佐恵、竹本土佐子、鶴澤津賀花、高音(ホソ)鶴澤駒清

帯屋の段
竹本駒之助、鶴澤津賀寿
会場 国立劇場演芸場
TEL:03-3265-7411
料金 2,500円(学生:1500円)
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
コメント 40近いちょっと頼りない男(しょうがないなぁ・・・)とまだ幼い娘の恋物語。帯屋の段は国宝駒之助×ホープ津賀寿で定評のある演奏。六角堂の段がついて話の流れもよく分かります。必ずや堪能していただけることと。ぜひお運びを。

※寛也はお休みです。
後日談

巴の会(綾之助・土佐恵・土佐子)の3人のちょー豪華版な六角堂。こういう軽めの場を、このような大先輩方が勤められることはまずありません。続く帯屋は駒之助・津賀寿。女義2回目のお客さまが大感激してずっと帯屋の話をしてました。

何時間でも聴いていたい・って。終演後もロビーで八重洲座のチケットを売っている私に何人ものかたが、「すばらしかった!」と。楽屋に戻りお伝えしました。お客様がこんなにも高揚してお帰りになる・・・ホンとにそういうインパクトのある芸をしなければ。

八重洲座 女流義太夫の世界 Vol.7
公演日程 2006年07月27日(木)
時間 開演18:30〜
演目内容 『東海道四谷怪談』伊右衛門内の段
竹本土佐恵、鶴澤寛也

トーク『四谷怪談について』
横山泰子(法政大学工学部助教授 日本近世・近代怪談文化)× 金原瑞人(法政大学社会学部教授・翻訳家)
会場 八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリー(座席数:120席)
TEL: 03-3281-1830
料金 2,100円
お問い合わせ 【チケット予約電話】
八重洲ブックセンター:03-3281-1830

【チケット予約メール】
八重洲ブックセンター: [email protected]
コメント ゲストの横山さんは『四谷怪談は面白い』(平凡社)の名著(すっごく面白い!)もある四谷さまの権威。そしてご主人は、金原さんの名訳書『満たされぬ道』の担当編集者・もと平凡社の古谷さん(川添裕さん)と判明。世間ってほんとせまい~。

「コワい義太夫なの?」とよく聞かれます。こわいというよりは、お岩様のけなげで哀れな人生が印象に残る曲です。ご期待ください。
後日談

暑い一日でしたが心配した雨もなく大盛況のうちに終了。ありがとうございました。今回も「義太夫初めてです」という方がたくさんいらしてくださり嬉しい限り。リピーターさん方は一つ深い聴き方で楽しんでくださってるようで、これまた嬉しいです。

トークは横山さんの”妖怪学”を下敷きとした楽しいお話に歌舞伎好きの金原さんが絶妙に入り、とても盛り上がりました。「お岩さんは貞女だし伊右衛門も悪人ではない」を心に留めて語っているという土佐恵師匠の大熱演で、八重洲座初の一段45分間ノンストップ演奏をみなさま堪能してくださったようでした。

八重洲座では、初めてお聴きくださる方に親切に、という金原さんのお考えの下、曲の区切りで止めて解説を入れるという、一般の演奏会ではありえないパタンでやってます。初めての方には分かり易いととても好評。はじめ寛也はむちゃくちゃ抵抗したけど押し切られたのだった。

いまは八重洲座には八重洲座のやりかたがあっていいんだなーと、ようやく思えるようになりました。演奏するほうは正直、精神的にも生理的にもけっこう大変なんだけど・・・今回は止めやすいところがなかったので一気に。

次回は9月23日(土・祝)14時~15時半
八重洲座1周年&年内最後ですのでみなさまおそろいでぜひ!