2008年03月 | 2008年4月 | 2008年05月
大 中 小 ※ピンク文字の公演に寛也は出演しておりません
第5回はなやぐらの会(鶴澤寛也主催)
公演日程 2008年04月11日(金)〜2008年04月12日(土)
演目内容 『卅三間堂棟木由来』平太郎内より木遣音頭の段(床本)
竹本駒之助(人間国宝)、鶴澤寛也

お話:矢内賢二(国立劇場)
会場 お座敷ほり川(座席数:各日:60席(自由席))
料金 前売:3,000円 / 当日:3,500円
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
コメント 【時間】11日(金):19時〜 / 12日(土):15時〜
【主催】はなやぐらの会(会長寛也・会員寛也・雑用係寛也の極小所帯)
【後援】(社)義太夫協会

☆通称、柳(やなぎ)とよばれる人気曲です。今年も人間国宝・駒之助師匠の胸をおかりして2日間精一杯つとめます。お話の矢内さんはやわらかな関西弁の秀才で、頭が切れることをさりげなく隠してる本との切れ者(でも実はなかなかの辛口なんですよ)。楽しく分かりやすいお話で柳の世界へと誘ってくださることでしょう。お楽しみに。お座敷ですが座椅子・パイプ椅子合わせて40以上ありますので、正座が苦手な方もご心配なくお運びくださいませ。

☆解説の矢内さんがご自分のブログで宣伝してくださいました。曲の説明もすっごくおもしろいよ!ぜひご覧下さい。

☆おかげさまで(財)朝日新聞文化財団の助成をいただくことが出来ました。ありがたいことです。きっと田中優子先生の推薦文のおかげです。
後日談

11日(金):
暑いくらいのいいお天気、63名のお客さまお運びありがとうございました。駒之助師の浄瑠璃が常にもまして素晴らしかった!と喜んで帰られる方の多いこと!矢内さんの解説にはこんな感想が。↓

「絶品だった。柳の精と家族の物語である『卅三間堂~』を「ぶっとんだファンタジー」として捉えるアプローチは新鮮だった。この人のお話はまた聞いてみたい。」

終演後、会場で橋本治さんより細かく感想を伺う。感想っていうよりだめだし?しかしこんなに義太夫の三味線分かるって一体・・・橋本さんは「駒之助師匠すごすぎ。三味線聴こうとおもったけど語りしか聴こえなかった。寛也さん(の芸)はまだ若い。師匠の語りは一段どーんとぶっとい柳の幹が通ってる感じ(※この演目中の柳の木は、どろ柳という幹の太い木です)」。しかし後日、「寛也さん、木遣り音頭になってからはよかった」って言っていただきました、ホントだよ。

12日(土):
きょうも60名ほどのたくさんのお運びありがとうございました!和歌山出身の芥川賞作家・辻原登さんがお越し、柳は「舞台が和歌山っていうだけでなく、木遣り音頭にでてくる地名は知ってる場所ばかり。それにしても駒之助さんの語りはすばらしかった!」とのことでいたくお喜び。

蛇足ながら寛也の亡母も和歌山出身、それも辻原さんのご出身とかなり近くなので、その話でも盛り上がる。2日続きできいてくださった方からは「寛也ちゃん、2日目のほうがなれてきたのか安心して聴けた」と。

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☆師匠の絶品の音遣いに関してはこちらをご覧下さい→風雲三宅坂劇場

一日体験教室(義太夫協会主催)
公演日程 2008年04月20日(日)
会場 人形町スタジオ
TEL:03-3541-5471
会場住所 中央区日本橋富沢町3-9 TKビル
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
コメント ■語りコース
時 間:午後2時~4時
講 師:竹本土佐恵
参加費:3,000円
定 員:30名(定員になり次第締め切ります)

■三味線コース
時 間:1回目11時~13時、2回目17時~19時
講 師:1回目鶴澤三寿々、2回目鶴澤寛也(義太夫協会理事)
参加費:各5,000円
定 員:各15名(定員になり次第締め切ります)
※三味線コースは2回ございます。どちらかご都合のよろしい方をお選び下さい。
後日談

11人の方と楽しくお稽古。いつもだと、歌舞伎や文楽はみたことあるけど女義経験ゼロっていうかたばかりなんだけど、なんと今回は3人の女義経験者がいらして驚く。寛也のレッスンはあまり解説などはしないで、せっかくだからとにかく弾く・弾く・弾く。

1:野崎村ツレ弾きの最初の部分
2:三重
3:ソナへという手(三味線のメロディ)

を順番に、ひたすら繰り返し繰り返し、弾く・弾く・弾く。始める前に「きょうは2時間でこの3つが弾けるようになります」ってやってみせると、えー?!って感じなんだけど、弾けるんですよコレが。せっかち寛也はいつも3つでは飽き足らず、けっきょく足し前して他のものもやるのだけど、今回は考えを変えてひたすらしつこくこの3つに没頭。

その結果、かなり完成度が上がったかと思います。みなさんにも、聞いたことのあるメロディーが自分の手で弾けてすごく楽しかったといってもらって、寛也もお手伝いもみなうれしく帰途に着いたのでした。またどこかでお目にかかれますように!

女流義太夫定例公演
公演日程 2008年04月22日(火)
時間 開演18:30〜
演目内容 『嬢景清八嶋日記』花菱屋の段
竹本越京、鶴澤寛也

『生写朝顔話』浜松小屋の段
竹本土佐恵、鶴澤駒清

『増補忠臣蔵』本蔵下屋敷の段
竹本越孝、鶴澤三寿々、鶴澤弥栄(琴)、善養寺恵介(尺八)
会場 国立劇場演芸場
TEL:03-3265-7411
料金 3,000円(学生:2,000円)
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
コメント 花菱屋、段切れ(終わりのほう)の華やかになるところ、弥七師匠のお三味線が本とに素晴らしかったと、ある師匠から口三味線つきで教えていただきました。
後日談

本蔵下屋敷、尺八・お琴入りの大舞台、いかがでしたか?ちょっと画期的。

お琴は「筝」が正しいのですが、義太夫の場合は慣例として(文楽でも)「琴」の字を使いますのでご諒承ください。わかりやすい関連ページがありました。花菱屋は軽めの場ながらなかなかの味わい。段切れは偉大なる師匠方にはもちろんおよびもつかないけれど、教えていただいたことをよーくイメージしつつつとめました。むむ。道は険しい・・・。