2008年01月 | 2008年2月 | 2008年03月
大 中 小 ※ピンク文字の公演に寛也は出演しておりません
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ぎだゆう座
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八重洲座 たぶん最終回!
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大阪・因協会女子部公演
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女流義太夫定例公演
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ぎだゆう座
公演日程 2008年02月01日(金)〜2008年02月02日(土)
時間 開演19:00〜
演目内容 『艶姿女舞衣』酒屋の段
(前)竹本綾之助、鶴澤寛也
(奥)竹本越孝、鶴澤寛也
会場 お江戸上野広小路亭
TEL:03-3833-1789( ※ホームページ
会場住所 東京都台東区上野1丁目20-10 上野永谷ビル( ※地図
アクセス方法 ■地下鉄銀座線『上野広小路』駅徒歩1分、A4出口すぐ
■JR山手線『御徒町』駅徒歩3分
■都営地下鉄大江戸線『上野御徒町』駅徒歩1分
料金 1,000円
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
サイト: http://www.gidayu.or.jp
コメント いまごろは半七さんどこにどうしてござろうぞ・・・帰らぬ夫を慕う若妻(うーん・・・よくわかんないぞ)。心中にでる夫と愛人。

夫婦の親の嘆き、それぞれの心情を太夫が語り分けます。三味線は一段寛也が弾きますー。前半はしっとりと、後半はかなりノリノリでいきます。
後日談

2日続きは勉強になります。たいていの曲は勤めさせていただくと(っていうか、稽古すると)すきになるのですが、酒屋は大好きなんだけど、お園さんだけは、何度させてもらってもよく分かんない人です。

舞台が続いてありがたいことです。きちんと切り替えて稽古に臨まなくては。と言うことで、1月28日以降のコメントはまた後日充実させたいと思います。いまは八重洲座に賭ける!

八重洲座 たぶん最終回!
公演日程 2008年02月08日(金)
時間 開演18:30〜20:00(終了予定)
演目内容 『奥州安達原』袖萩祭文の段 床本
竹本綾之助、鶴澤寛也

トーク:いとうせいこう×金原瑞人
会場 八重洲ブックセンター本店:8階ギャラリー
料金 前売:2,000円 / 当日:2,500円
お問い合わせ 八重洲ブックセンター
TEL:03-3281-7797 / メール: [email protected]
コメント 「義太夫はブルースだ!大阪は日本のミシシッピだ!」の名言をはかれたマルチクリエーターの、いとうせいこうさんに、義太夫への愛を熱く語っていただきます。むちゃくちゃ面白いと思います。袖萩はぜったいいとうさんがお気にいってくださるはず、のあつ~い浄瑠璃です。今回でたぶん女流義太夫は最後。2年半の集大成、ぜひぜひお誘いあわせてのお運びを~!

なお文我師匠の落語は3月にあります。

あらすじ:
親子・夫婦などの別れ、政争などが複雑に絡みあっている壮大な物語。でも袖萩祭文の段はその場だけでも十二分にお楽しみいただける名場面で、母や娘の嘆き、子供のけなげさなども三味線で表せるようがんばります。

親の許さない恋をして勘当された袖萩は目の見えない乞食となり、11歳の娘おきみをつれて三味線を弾きながら歌を歌って家々を歩く、門付けになっています。父の一大事ときいて雪の中をようやく両親の元にたどり着いたものの、勘当された両親と乞食の袖萩とは直接話せないから、言いたいことを祭文(歌)の文句に組み込んでいくのだけれど、そこのところの三味線は皮が破れたぼろぼろだから、きれいな音を出しちゃだめなんです。わざときたない音を出します。

繰り返す旋律のなかで切々といまの思いを訴える娘の袖萩に両親は涙するものの、娘が駆け落ちしたカレシが事もあろうに父の敵・安部貞任であった!ということが分かり愕然とするのでした。そして雪の降りしきる中、癪をおこした母袖萩をいたわり、自分の着物を脱いで着せる娘おきみのけなげさ、袖萩の「親なればこそ、子なればこそ」の件が聴きどころ。昨年9月演芸場公演の再演です。

当日の演奏は床本中ほどの「〜見返り見返り」までです。
後日談

たくさんのお運びありがとうございました!いとうさんのすばらしく楽しく興味深いハイテンション・トークと綾之助師のすばらしい浄瑠璃で会場が一体となり、最高に盛り上がりました。八重洲座で得た一番おおきなものは、「お客さまあっての芸能」っていうことをあらためて認識したことです。

今までも分かってなかったわけじゃないけど、本当に実感したのは八重洲座を通してだったと思います。それと知人友人が一気に増えたこと。演者お客を通り越して個人的な付き合いになってます。あと、最初は抵抗したけど押しきられ、その後、自分でちゃんと納得してやってたけど、実はまた最後のほうになって辛くなったのは、『演奏2分割・間にトーク入り』って形式。金原さんの発案です。

はじめて聴いてくださった方々にはとても評判がよかったのだけど、やっぱり曲の途中で切るのは精神的生理的にしんどかった・・・。それと反省のひとつは、色んな方にご満足頂きたいって欲ばりすぎたこと。こういう形の会は初めての試みで批判もすごくおおかったので、なんとか認めてもらおう必死にがんばりすぎたような気もします。

さて、八重洲ブックセンターからの話を最初に持ってきてくれた酒井謙次さん、会場の椅子並べからブックセンターとの諸々の事務的折衝はもとより、一番大変だったのは、実はだいぶ前に八重洲座が打ち切りになるところだったのを、ものすごい力を尽くして続けられるように交渉してくださったことかな。でも寛也はけっこう言いたいこと言ってました、すみません・・・。

それと、引っ込み思案(誰がやねん?!と突っ込まないように)の寛也をむりやり外の世界に連れ出し、いろんな経験をさせてくださり人脈を劇的に広げてくださった金原先生。伝統とか芸とかいうことに関して、ま~ったくといっていいほど話がかみ合わないんですけど、本の趣味はけっこう合います。その緊張感みたいなものがかえってよかったのかも。

このお二人、八重洲ブックセンターのN店長さん・女義担当H副店長さん、チケット製作から受付からなにから事務全部を1人で担当してくださった販売部のK女史、前の担当Nさん、初代担当Oさん、演奏やトークでお世話になった師匠方先生方、それとお忙しいところお運びくださり励ましてくださったたくさんのお客さまがたに、心より感謝申し上げます。

この経験を糧にさらに精進して、もっともっとたくさんの方に義太夫にどっぷりはまっていただけるよう『ファンキー大統領(byいとうせいこうさん)』な演奏をしたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。2年半本当にありがとうございました!

★全公演の演目や出演者は下記にてご参照ください:
金原瑞人ホームページ『八重洲座ページ』八重洲座過去の企画



八重洲座出演者よりひとこと:
第1回から13回まで、そして2周年特別公演にご出演くださったすべての方からコメント頂戴しました。感激です!金原先生&レギュラー寛也のひとことも入ってます。下記よりご紹介致します。

・竹本綾之助(たけもと あやのすけ):
東京に住い乍ら、ついこの大都会東京駅近辺にはとんと縁のない私ですが、小さかった頃ここは義太夫の大好きだった父の勤務地であった為、よく手をひかれておのぼりさんをやっていたので、なつかしさは感じておりました。そんな地でこの立派な本屋さんのステキなホールに出演させて頂きました。バックは新幹線が行きかう生中継、まさに平成の寄席でした。今回で一区切りとか、淋しいです。応援してくださった大勢のお客様、ありがとうございました。またどこかでお目にかからせていただく事を願っております。

・鶴澤津賀榮(つるざわ つがえ):
記念すべき第1回に参加させていただきました。夜景の中を走る新幹線をバックに演奏したのが昨日のようです。会場横の書棚から今も愛蔵の貴重本を見つけたのも楽しい思い出です。

・竹本土佐子(たけもと とさこ):
これまで3回出演させていただきました。劇場とはちがった公演で、舞台造りから演出まで、関係者の皆様の御苦労も多々おありと思いました。お客さまを間近にあたたかな雰囲気と、緊張の舞台が今回でひとくぎりとのこと。またあらたな発展に向けて。ありがとうございました。

・竹本越孝(たけもと こしこう):
邦楽演奏会の大部分は、知識や興味のある人にだけ理解できる公演形態になっています。私も自主公演などにおいて打開策を考えていたところ、八重洲座出演の依頼をうけとびつきました。たいくつ、難解と考えられる義太夫ドラマも、観客を交えてたのしくサスペンスの謎をとくように実演へと導入させるテクニック、そしてテーマの大切さ。もっと一緒にがんばりたかったです。そして何よりも金原先生、関係の皆様、寛也さんのご苦労に心から感謝いたしております。ありがとうございました。

・竹本越華(たけもと こしか):
大好きな「巡礼歌」を語らせて頂き、感激でした!!大々的に宣伝して頂いたおかげで沢山のお客様に来て頂けたこと、大変嬉しく思いました。(笠原牧子)

・鶴澤駒清(つるざわ こまきよ):
透明ガラスの中の舞台ということで、外から見えるのが街角のラジオ局のような感覚で、ちょっと他では味わえない雰囲気の中、よい経験をさせていただくことができました。どうもありがとうございました。

・竹本越春(たけもと こしはる):
太夫にとって床本は最も大切なもの。本屋さんで、本好きな方々に義太夫を聴いて頂けたことが嬉しかったです。

・鶴澤津賀寿(つるざわ つがじゅ):
女流義太夫の新しい世界を切り開いた八重洲座が一区切りだそうで、大変残念に思います。1度だけ、ユニットひこばえで出していただきましたが、1番印象に残っているのは、そうですねぇ.....寛也さんが舞台中、突然、手がつって出て行ってしまい、ガラスの向こう側を走っている寛也さんを見ながら、つなぎにお話したこと、でしょうか.......またの機会のあることを願っております。

・鶴澤駒治(つるざわ こまじ):
ユニットひこばえとして出演させていただきました。お客様が非常に近く、客席スペースの向こうには八重洲ブックセンターのお客様が見えて、かなり緊張致しましたが、金原先生のトークでリラックスさせていただきました。寛也さんとお客様との良い関係が感じられ、楽しい空間でした。

・竹本土佐恵(たけもと とさえ):
1昨年の夏、四谷怪談にて出演させていただきました。際物ということで・・・。不出来でしたので、出版物の販売促進にはならなかったのでは、と心苦しく思います。

・友吉鶴心(ともよし かくしん):
語る芸能がこんなにも身近な存在に感じた『八重洲座の一区切り』残念です。現代に取り残されない様に、必死に薩摩琵琶音楽と向き会う時、いつも思う事があります。琵琶音楽を伝えるのは自分じゃない、聞いてくださった、方々だ。だから、八重洲座に来てくださった方々も、八重洲座の事を忘れる事はない!と確信しています。自分もその一人です。『一区切り』です、またお会いできる日を楽しみにしております。お疲れ樣でした。八重洲座\(^O^)/萬歳~

・水野悠子(みずの ゆうこ):
「義太夫って結構面白いかも」、そんな風に感じて頂けたらと思って参加させて頂きました。それなのに、「義太夫は実によく出来ている、三百年も続いているのは無理もない」と、改めてその魅力と生命力に感心してしまったのは、この私の方でした。思わぬ収穫は、八重洲座という新しい試みのおかげです。金原先生はじめスタッフの方々、足をお運び下さったお客さま、本当に有難うございました。じんわりじんわり効いてくるのが摩訶不思議な義太夫の魔力、奥は深いです。皆さま、どうか末永く女流義太夫とおつきあい下さいますように。また、八重洲座のために文字通り駆けずり回っていた寛也さんに、ねぎらいの拍手と引き続いての御支援を心よりお願い申し上げる次第です。

・おくだ健太郎(おくだ けんたろう):
「完走おめでとうございます!」東京マラソン風にいえばこうでしょうか。。。いや、でも義太夫の芸の道それ自体が、今後も生涯かけてのマラソンですよね。なによりもお身体を大事になさって、これからもすてきな演奏をお届けください。またご一緒できますように。ありがとうございました。

・橋本治(はしもと おさむ):
大変ご苦労なことを始められたと思います。つきましては、5月から始まる新しい会(※)もよろしく。(※『義太夫を音楽としてよみがえらせる会』~略称・道行の会~ ナビゲイター 橋本治氏)

・岡田嘉夫(おかだ よしお):
私の好きな言葉、頑固。私の好きな魚、シーラカンス。私の好きな芸、女流義太夫。

・横山泰子(よこやま やすこ):
その節は八重洲座でお声をかけていただきまして、ありがとうございました。子どもを持ってみて、つくづく、仕事と家庭の両立の難しさを感じていた折柄、その道の偉大なる先達でいらっしゃる女流義太夫の方々に、励まされました。またお目にかかれますことを、楽しみにしています。

・田中優子(たなか ゆうこ):
「ものがたり」は本来、文字で読むより耳で聞いたのです。リズム、抑揚、やりとりの面白さなど、耳で聞くのは面白いですね。その語りのプロフェッショナルが義太夫の太夫さんたちです。女性の太夫さんたちは、さらにそのなかで、より分かり易く華やかに、独自の歴史を作ってきました。本の並ぶビルの一角で物語を聞く楽しさを味わえるなんて、粋です。

・三浦しをん(みうら しをん):
女流義太夫に初めて出会ったのがここでした。
舞台と客席の一体感があり、義太夫愛があふれていて、大好きな公演&会場です。

・辻萬理(つじ ばんり):
初めて八重洲座の客席に座ったのは2005年の10月26日。以後、ほとんど毎回座席にいた。日を間違えて公演の翌日行ってしまうドジもあったが。「八重洲座は開放的でリラックスして聴けるのがいいな」と客席で楽しんでいた私が、まさかゲストになるとは思ってもいなかった。まして自分が二十数年ぶりに義太夫の稽古を始めるようになるとは。今の私は義太熱患者だ。感染源が八重洲座であることは間違いない。寛也さん、金原さん、今後も義太熱を多くの人々に感染させましょう。

・いとうせいこう:
女義太夫という芸能は、日本にロックスターの伝統があったことのリアリズムを感じさせてくれる。まだまだロックしたい!

・鶴澤寛也(つるざわ かんや):
ものすごく楽しくものすごく大変だった2年半、スタッフ兼業で「あたしの八重洲座だ!」というくらいの気合でのめり込み、そして燃え尽きました。その間、『お客さまあっての芸能』ということを再認識したことが、大きな転機となりました。これからも、芸を磨くことと女義の楽しさを知って頂くこと、両輪で活動していきます。お客様、ご出演の皆さま、八重洲ブックセンターの皆さま、会場設営や今まで続けるための調整など面倒なこと全てして下さった酒井さん、けっきょく持ち出しになってしまった大恩人金原先生に、心より御礼申し上げます。

・金原瑞人(かねはら みずひと):
運営に関しては、ベテランの綾之助師匠、レギュラーの寛也さん、琵琶の友吉さんをはじめ、多くの演奏家の方々にご無理をお願いし、水野さんほか、作家のみなさん、大学の先生や芸能関係の方々などにもご迷惑をおかけし、ひたすら金原がわがままにやらせていただきました。この場を借りて、心からの感謝とおわびを!

大阪・因協会女子部公演
公演日程 2008年02月23日(土)
時間 開演13:00〜
演目内容 裏門:住年、住緒
勘平腹切:友和嘉、友吉

傾城恋飛脚 新口村の段(けいせいこいびきゃく にのくちむらのだん)※床本
前:友香、雛文
奥:越京、寛也
会場 大阪国立文楽劇場小ホール
TEL:06-6212-2531
料金 2,000円(学生:1,500円)
コメント 今回は大阪・淡路・大阪・東京の4組です。時期的にぴったりの新口村です。年齢とともに一番感情移入するのが父親・孫右衛門になってきたのでした。若いつもりなんだけど。

寛也の演奏は奥(後半)の「孫右衛門は老足の」からです。どうぞお誘いあわせてお運びくださいませ!
女流義太夫定例公演
公演日程 2008年02月27日(水)
時間 開演18:30〜
会場 国立劇場演芸場
TEL:03-3265-7411
料金 2,500円(学生:1,500円)
お問い合わせ 義太夫協会
TEL:03-3541-5471・FAX:03-3546-2334
(月~金10時~17時・13時~14時休憩)
メール: [email protected]
コメント 若手勉強会(寛也はお休みです)