2009年03月25日(水)
はなやぐらの会の取材記事掲載(産経新聞朝刊)
はなやぐらの会の取材記事が、産経新聞は朝刊に、毎日新聞は夕刊に出ました!
以下、記事本文です。
三味線の鶴澤寛也 女流義太夫演奏会 来月19日、紀尾井小ホールで
女流義太夫三味線の鶴澤寛也(つるざわかんや)が4月19日、東京・紀尾井町の紀尾井小ホールで、女流義太夫演奏会「第6回はなやぐらの会」を開く。
人間国宝の竹本駒之助さんを浄瑠璃(太夫)に迎え「菅原伝授手習鑑 四段目 寺子屋の段」を演奏する。
失脚した菅原道真の家臣夫婦が、かくまっていた道真の息子の首をさしださなければならなくなるという人情悲話だ。
女流義太夫は、かつてスターを輩出した庶民娯楽の王様だった。
寛也は、女性太夫と組んで演奏するプロの三味線弾き。今は語りと三味線あわせて約50人という古典芸能だが、「まだ廃れたわけじゃありません」と話す。この道に入ったのは「大学時代に歌舞伎や文楽に夢中になった。たまたま義太夫教室というチラシをみつけて、いってみようかなと思った」のがきっかけだった。
ピアノ、ギターなどを演奏していたが、三味線の魅力にとりつかれ、鶴澤寛八に弟子入り。義太夫では「単なる伴奏ではなく、物語の情景を表現する」という太棹(ふとざお)の三味線で太夫の語りをより鮮やかに演出する。
「いつかは駒之助師匠の寺子屋を弾かせていただきたい」と願っていたが、夢の実現まで約1ヶ月。日々の稽古(けいこ)に余念がない。
問合せは義太夫協会TEL03-3541-5471
(文:宝田茂樹)